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巻き肩とは、肩が内側に入り込み、背中が丸まった状態のこと。
猫背は、背骨全体が後ろに丸まって、頭が前に出た姿勢を指します。
どちらも姿勢が悪く見えるだけでなく、呼吸が浅くなり、首・肩こり、代謝の低下、疲労感などを引き起こす原因になります。
長時間のスマホ・パソコン操作
座りっぱなしの生活
運動不足による背中の筋力低下
胸の筋肉(大胸筋)のこわばり
呼吸が浅い・口呼吸の癖
特にデスクワーク中心の生活では、腕を前に出す姿勢が続くため、自然と肩が前に巻き込み、背中の筋肉が伸びっぱなしになってしまうのです。
「姿勢を正そう」と思って背筋を伸ばしても、すぐ疲れて続かない…そんな経験はありませんか?
それは、肩甲骨が正しい位置にないまま無理に姿勢を保とうとしているからです。
肩甲骨は、背中の上部にあり「体幹」と「腕」をつなぐ重要なパーツ。
腕を動かすたびに肩甲骨も連動して動くのが理想ですが、
現代人はこの肩甲骨が固まって動かなくなっている人が多いのです。
肩が前に出て、胸が縮こまる
背中の筋肉(僧帽筋・菱形筋)が使われなくなる
呼吸が浅くなり、酸素が不足する
首や肩に余計な力が入り、コリや頭痛が起きる
逆に言えば、肩甲骨を動かすことでこれらの不調が一気に改善されるということ。
姿勢改善・美しい背中づくりの基礎は「肩甲骨の可動性」にあります。
肩甲骨の位置が整うと、背骨も自然とまっすぐに。
「姿勢を意識しなくてもきれいに立てる」感覚が生まれます。
肩甲骨周りの筋肉を動かすことで血流が促進され、
慢性的なこりや重だるさが和らぎます。
肩が開いて胸郭(きょうかく)が広がるため、
自然と呼吸が深くなり、代謝・リラックス効果もアップ。
肩甲骨を動かすトレーニングは、
背中・腕まわりの筋肉(広背筋・三角筋後部など)を刺激します。
結果、姿勢改善と同時にすっきりした上半身ラインも手に入ります。
「肩甲骨を動かす」と言っても、特別な道具は不要。
誰でもその場でできるシンプルな動きから始めましょう。
背筋を伸ばして椅子に座る
両肩を後ろに引き、肩甲骨を寄せる
そのまま3秒キープ → ゆっくり戻す
10回を目安に行いましょう。
肩甲骨の間の筋肉がギュッと縮む感覚があればOK。
壁に背中をつけて立つ
両腕をゆっくり上げてバンザイ(壁に沿わせる)
肩が上がらないよう注意しながら10回繰り返す
胸が開いて呼吸がしやすくなります。
仕事の合間にもおすすめ。
両肩を耳に近づけるように上げる
後ろへ大きく回しながら下げる
前→後ろを10回ずつ
肩まわりの緊張が取れて、血流が一気に良くなります。
お風呂上がりに行うとさらに効果的です。
姿勢を整えるには、日々の小さな意識が大切。
以下の習慣を心がけてみましょう。
デスクの高さを肘と同じくらいにする
画面は目線の高さに合わせる
スマホは胸の高さで持つ
椅子に深く腰をかけ、背中を背もたれに預けすぎない
定期的に立ち上がり、肩を回す習慣をつける
また、呼吸の浅さも猫背の原因になります。
深呼吸を意識しながら、肩ではなく「胸・お腹」で呼吸する練習も効果的です。
巻き肩・猫背を改善するには、
「無理に背筋を伸ばす」のではなく、肩甲骨を動かして自然に整えることがポイント。
肩甲骨が柔軟に動くようになると、姿勢だけでなく
✔ 呼吸が深くなる
✔ 代謝が上がる
✔ 首肩こりが軽減
✔ ボディラインが美しくなる
など、全身にうれしい変化が広がります。
最初は地味に感じるかもしれませんが、1日数分でも続ければ、
1週間ほどで「肩が軽くなった」「背が伸びた感じがする」と変化を実感できるはず。
姿勢を整えることは、美しさと健康の両方を育てること。
今日から肩甲骨を動かす時間を、日常に取り入れてみましょう。