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「筋トレをすると体が硬くなる」
そう思っていませんか?
実はこのイメージ、半分正解で半分誤解なんです。
正しく行えば筋トレは、筋肉をただ大きくするだけでなく、柔軟性を高める効果もあるんです。
今回は、「筋トレ=体が硬くなる」という誤解の原因と、柔軟性を保ちながらしなやかな体を作るためのポイントを詳しく解説します。
目次
まず、筋トレで体が硬くなると思われる理由を整理してみましょう。
筋肉を縮める動きばかりしている
トレーニング中、筋肉は縮む動きを繰り返します。
これを繰り返すだけで、ストレッチ(伸ばす動き)を全くしないと、筋肉は「縮んだ状態」で慣れてしまいます。
可動域を使わないフォームでのトレーニング
半端なフォーム(浅いスクワットや可動域の狭い動き)をしていると、関節や筋肉が本来の動きを失い、結果として硬さを感じることがあります。
筋膜の癒着や疲労の蓄積
トレーニング後にストレッチをしないまま放置すると、筋膜(筋肉を包む膜)が固まってしまい、動きが悪くなります。
つまり、「筋トレで硬くなる」というよりも、トレーニングの仕方やケア不足が原因なのです。
近年の研究では、「正しいフォームで行う筋トレはストレッチ効果もある」ことが分かっています。
例えば、スクワットやデッドリフトなどは、筋肉をしっかり伸ばして縮める動作を繰り返すため、関節の可動域を保つ効果があります。
筋トレによって柔軟性が高まる理由を3つ挙げましょう。
筋肉が正しく伸び縮みできるようになる
フルレンジ(可動域いっぱい)でのトレーニングは、筋肉をしなやかに使う練習にもなります。
関節周りの血流が改善される
筋肉を動かすことで血流が良くなり、筋膜や関節がスムーズに動くようになります。結果として、可動域が広がりやすくなります。
姿勢が整うことで動きやすくなる
筋トレによって体幹が安定すると、正しい姿勢が保ちやすくなります。
猫背や反り腰などが改善されると、自然と体の動きもスムーズになります。
筋トレで柔軟性を上げたい人におすすめのトレーニングを紹介します。
これらは、しっかり動かすことで「筋トレ+ストレッチ」の両方の効果を得られます。
太もも・お尻・股関節をしっかり動かす基本トレーニング。
膝がつま先より前に出ないように意識し、深く腰を落とすことで股関節の柔軟性がアップします。
足を広くして行うデッドリフト。内もも(内転筋)やハムストリングス(もも裏)をしっかり伸ばせます。
前後の動きで股関節を大きく動かすので、可動域を広げながら下半身を強化できます。
胸を張って肘を深く曲げることで、胸・肩・腕の筋肉が伸びます。
フォームを意識すれば、ストレッチ効果も高い種目です。
骨盤周り・お尻の筋肉を鍛えつつ、背骨や腰の動きを滑らかにします。
姿勢改善にも効果的です。
筋トレの効果をさらに引き出すには、ストレッチとの組み合わせが鍵です。
トレーニング前:動的ストレッチ
体を温めながら動かすストレッチ(例:レッグスイング、アームサークル)。
筋肉を活性化させてケガを防ぎます。
トレーニング後:静的ストレッチ
ゆっくり呼吸をしながら筋肉を伸ばすストレッチ。
疲労を軽減し、筋肉の柔軟性をキープします。
オフの日:軽いヨガやフォームローラー
筋膜リリースや呼吸を意識したヨガで、筋肉のこわばりを防ぎます。
ポイントは、「筋肉を鍛えたら、同じくらい伸ばす意識を持つ」こと。
これだけで体の軽さや動きのしなやかさが全く違ってきます。
柔軟性が高まると、筋トレや日常動作のパフォーマンスも大きく向上します。
ケガのリスクが減る
姿勢が良くなり、見た目が美しくなる
血流が良くなり、冷えやむくみが改善される
疲れにくい体になる
トレーニング効果が上がる
特に女性にとっては、「体が引き締まるのにしなやかに見える」という理想的なボディラインを作る助けになります。
筋トレ:週2〜3回
全身をバランスよく動かすメニューを中心に。
柔軟性を意識して「深く・丁寧に」動かしましょう。
ストレッチ:毎日5〜10分でもOK
入浴後など、体が温まったタイミングで行うと効果的。
継続が一番のカギです。
筋トレとストレッチは「対立関係」ではなく「相乗効果を生む関係」。
どちらか一方ではなく、両方を組み合わせることで動ける美ボディを作れます。
筋トレは、正しく行えば体を硬くしない
フルレンジで動かすことで、筋肉はしなやかに伸び縮みする
ストレッチとの組み合わせで柔軟性アップ&姿勢改善
柔軟性が上がると、代謝や血流、見た目の美しさもアップ
筋トレ=硬くなる、というのはもう昔の話。
今のボディメイクでは「しなやかで動ける体づくり」が主流です。
しっかり動かし、正しく伸ばし、バランスよく鍛えることで、
あなたの体はもっと軽く、美しく変わっていきます。