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「朝は忙しくて時間がない」「朝ごはんを食べると胃が重くなるから…」
そんな理由で、つい朝食を抜いてしまう人も多いのではないでしょうか?
しかし、朝ごはんを抜く習慣は、美容にも健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
一見、「朝食を抜く=摂取カロリーが減る=痩せる」と思いがちですが、実はその逆。
朝を抜くことで、太りやすく・疲れやすく・肌も荒れやすくなるという研究も多くあります。
今回は、女性が「朝ごはんを抜く」と起こりやすい3つの不調と、理想的な朝食のとり方について解説します。
目次
人の体は、朝目覚めてから「エネルギーを作り出すスイッチ」を入れることで活動モードに切り替わります。
寝ている間、体は水分も栄養も摂らずに約6〜8時間を過ごしています。
そのため、朝起きた時点では「軽いエネルギー不足」「軽い脱水状態」。
このとき朝食を抜くと、脳や体に必要なエネルギーが行き渡らず、代謝が下がったまま1日をスタートしてしまうのです。
朝ごはんを抜くことで最も影響を受けるのが、「基礎代謝」です。
食事をすると、体は栄養を分解・吸収する過程でエネルギーを使います。
この「食事誘発性熱産生」と呼ばれる作用が、朝食を抜くと起こらないため、1日の消費カロリーが減ってしまうのです。
つまり、朝食を抜く=代謝が下がる=太りやすい体質に近づくということ。
また、長時間食べない状態が続くと、体は「飢餓状態」と勘違いし、次の食事で脂肪をため込みやすくなります。
「朝抜き→昼ドカ食い」のパターンは、ダイエットの大敵です。
さらに、血糖値が急上昇しやすくなるため、脂肪の合成を促すインスリンが大量に分泌され、脂肪蓄積のリスクも高まります。
朝食を抜くと、脳に必要なエネルギーであるブドウ糖が不足します。
脳はブドウ糖を唯一のエネルギー源としているため、これが不足すると次のような症状が現れます。
集中力が続かない
イライラしやすい
ぼーっとする
気分が落ち込みやすい
特に女性はホルモンバランスの影響で気分の変動が起こりやすいですが、栄養不足がこれに拍車をかけることも。
「なんだか朝から元気が出ない」「やる気スイッチが入らない」と感じている人は、朝ごはんを抜いている可能性があります。
また、血糖値が安定しないことで、甘いものを無性に欲したり、午後に眠気が襲ってきたりするのも特徴です。
朝のエネルギー補給は、心と脳のパフォーマンスを整える第一歩なんです。
朝食を抜くことは、美容面にも悪影響を及ぼします。
まず、食事を抜くことで血流が滞り、冷えやむくみを引き起こします。
代謝が下がると、血液やリンパの流れが悪くなり、肌に必要な栄養や酸素が届きにくくなるため、
肌がくすむ
ニキビ・吹き出物ができやすい
化粧ノリが悪くなる
などのトラブルが起こりやすくなります。
さらに、栄養不足が続くと、女性ホルモンのバランスにも影響が。
特に朝にエネルギーが不足していると、体は「生命維持を優先」し、生理周期の乱れやPMS(生理前症候群)が悪化することもあります。
美肌もホルモンバランスも、体が元気であることが前提。
「食べない」ことは、健康と美しさの土台を崩す行為でもあるのです。
もちろん、「ただ食べればいい」わけではありません。
朝食に菓子パンや甘いジュースばかりでは、血糖値が急上昇して逆効果になることも。
理想の朝ごはんは、糖質+タンパク質+ビタミン・ミネラルのバランスが整った内容です。
たとえば、
ごはん+味噌汁+卵+納豆
オートミール+ヨーグルト+バナナ+ナッツ
全粒パン+ゆで卵+サラダ+スープ
このように、エネルギー源となる糖質に加え、筋肉やホルモンの材料になるタンパク質、代謝を助けるビタミンB群やミネラルを組み合わせるのがポイント。
また、水分補給も忘れずに。
起床後すぐにコップ1杯の水を飲むことで、内臓のスイッチが入り、代謝がスムーズになります。
中には、「食欲がわかない」「時間がなくて無理」という人もいるでしょう。
そんなときは、軽めでもいいから何かを入れることから始めてみてください。
おすすめは、
バナナやヨーグルトなど消化の良いもの
温かいスープやお味噌汁
プロテインドリンク+フルーツ
朝に何かを口にすることで、胃腸が少しずつ目覚め、翌日以降は自然と食欲が戻ってきます。
「完璧な朝食」よりも、「継続できる朝食」を意識することが大切です。
朝食は単なる食事ではなく、1日を健やかに美しく過ごすためのリズム作りです。
朝ごはんを抜くことで起こる主な不調は、
代謝が下がって太りやすくなる
集中力・気分が落ちる
肌荒れ・冷え・ホルモンバランスの乱れ
つまり、「朝ごはんを抜く=美しさを遠ざける」行為。
忙しい朝こそ、自分の体をいたわる時間をほんの少しだけつくってみましょう。
体にやさしい一食が、心と美のスイッチを入れる第一歩です。