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「ダイエットには水をたくさん飲むといい」「白湯を飲むと代謝が上がる」
そんな話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
どちらも健康や美容に良さそうですが、実際には「お水」と「白湯」にはそれぞれ違った特徴と役割があります。
目的に合わせて飲み分けることで、体の内側から整えるサポートができるのです。
この記事では、
お水と白湯の違い、飲むタイミング、注意点などを詳しく解説します。
自分に合った正しい飲み方を知って、毎日の健康習慣に取り入れてみましょう。
目次
まずは、それぞれの特徴を整理しておきましょう。
お水(常温水または冷水)
→ 加熱していない水。体をクールダウンさせたり、水分補給そのものに適している。
白湯(さゆ)
→ 一度沸騰させてから、50〜60℃程度に冷ましたお湯。内臓を温め、代謝をサポートする効果が期待できる。
つまり、どちらも「水分」であることに変わりはありませんが、
体への働き方が少し異なります。
お水は「体の水分バランスを整える」役割、
白湯は「体の循環を整える」役割、と覚えておくとわかりやすいでしょう。
白湯は、特に朝や冷えやすい時期に取り入れることで、体をじんわり温めてくれます。
古くからアーユルヴェーダ(インドの伝統医学)でも推奨されており、「内臓を目覚めさせる飲み物」とも言われます。
内臓の働きを整える
→ 胃腸が温まることで消化機能がスムーズに。便通の改善にも役立ちます。
代謝アップに繋がる
→ 体温が上がると、基礎代謝が上昇。ダイエット中のサポートにも◎。
冷え性の改善サポート
→ 冷たい飲み物を避け、温かい白湯を飲むことで、血流が促進されます。
デトックス効果
→ 白湯をゆっくり飲むことで、老廃物の排出をサポート。むくみ対策にも役立ちます。
朝起きてコップ1杯の白湯を飲むと、眠っていた体がやさしく目覚め、
1日のスタートを気持ちよく切ることができます。
一方で、お水には白湯にはない良さがあります。
特に運動中や体を動かす時間には「お水」が欠かせません。
水分補給がスムーズ
→ 白湯より吸収が早く、運動時や発汗後の補給に最適。
体温調整を助ける
→ 暑い季節やトレーニング中、体温が上がりすぎるのを防ぎます。
むくみ予防
→ 水をしっかり摂ることで、体内の循環が良くなり、老廃物の排出が促進されます。
代謝維持に欠かせない
→ 人間の体の約60%は水。代謝・栄養吸収・ホルモンバランスなどに関わります。
つまり、「お水=水分そのものの質を整える」ためのもの。
白湯と比べると即効性がありますが、体を温める効果は少なめです。
では、ダイエットや美容、健康維持など、目的に応じてどちらを選ぶべきなのでしょうか?
| 目的 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 朝の目覚め・腸活 | 白湯 | 胃腸を温めてスムーズな排泄を促す |
| ダイエット中・代謝アップ | 白湯 | 体を温めて脂肪燃焼効率を高める |
| 運動中・発汗時 | お水 | 体温を調整し、素早い水分補給ができる |
| 夏バテ防止・熱中症対策 | お水 | クールダウン効果と循環促進 |
| 冷え性・便秘対策 | 白湯 | 冷えを改善し、消化機能をサポート |
| 食前・食後の胃もたれ対策 | 白湯 | 消化を助けて内臓への負担を軽減 |
このように、「温めたいときは白湯」「クールダウンしたいときは水」というように、
季節や体調によって使い分けるのがベストです。
水分補給の基本は、「こまめに・少しずつ・1日を通して」です。
朝起きてすぐ → 白湯1杯(200ml程度)
食事の30分前 → 白湯または常温水(消化を助ける)
運動中・外出時 → お水(冷たすぎない温度で)
入浴後・就寝前 → 白湯少量(体を温めてリラックス)
💧 1日の目安量は1.5〜2リットル。
ただし、食事やスープなどからも水分は摂れているため、無理に大量に飲む必要はありません。
体重や活動量、気温によっても必要量は変わります。
健康のための「水習慣」も、やり方を間違えると逆効果になることがあります。
以下の点に注意しましょう。
特に女性は冷えやすいため、冷蔵庫から出した直後の水は避けましょう。
常温か、ぬるめの白湯が良いです。
「熱すぎる白湯」は胃の粘膜を刺激します。
50〜60℃を目安に、少しずつ口に含むようにしましょう。
一度にたくさん飲んでも吸収されず、むしろ体がむくむ原因になります。
コップ半分ずつ、こまめに飲むのが理想です。
ミネラルウォーターや浄水器を使うなど、できるだけきれいな水を選びましょう。
硬水よりも軟水のほうが日本人の体には合いやすい傾向があります。
お水は「冷却・即効の水分補給」に優れ、運動時や夏場に◎
白湯は「体を温め、代謝や消化を整える」のに最適
目的や季節に応じて使い分けることで、より効果的に体を整えられる
飲む量は1日1.5〜2Lを目安に、こまめに・やさしく補給
冷たい水が気持ちいい季節もあれば、温かい白湯でホッとしたい日もあります。
大切なのは「どちらか一方に偏らず、自分の体の声を聞くこと」。
今日の体調や気温に合わせて、最適な水分の取り方を選べば、
自然と代謝も整い、体の巡りが良くなっていきます。
お水も白湯も、どちらもあなたの健康を支える味方。
毎日の小さな一杯が、体のリズムを整える第一歩になります。